2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
「……富士野、部長」

熱で浮かされた目で彼を見上がる。

「バカ、煽んな」

右の口端を持ち上げ、ニヤリと彼が笑う。
眼鏡を外したしたからは熱く蕩けた瞳が出てきて、ドキリとした。
ベッドまで待てないらしく、そのままソファーに押し倒される。

「好き、富士野部長が好き」

彼に翻弄され、うわごとのように好きだと繰り返す。

「バカ、こういうときは名前で呼べ」

「でも……」

そうしたいのはやまやまだが、前に部長は自分の名前が嫌いだと言っていた。
ならば名前で呼ぶのは躊躇われる。

「いいんだ、明日美に呼ばれるなら受け入れられる」

「ああーっ」

彼に貫かれ、小さく悲鳴が漏れた。
そのまま余裕なく、ガツガツと身体を揺らされる。

「じゅん、いち、ろう、さん」

「ん?」

「準一朗さんを、愛してる」

あの日と違い、ちゃんと彼に愛を告げる。

「俺も明日美を愛してる」

その瞬間、深い幸福感が私を襲ってきた。
……ああ。
本当に好きな人に抱かれるのって、こんなに幸せなんだ。

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