結婚契約書に延長の条文はありませんが~御曹司は契約妻を引き留めたい~
「あなたも酔っているし…話なら」
「俺に嘘をついて男と会っていたのか?」
口調は疑問形だったが、確信があるかのような言い方だった。
「いいえ、嘘なんかついていません」
ついているとしたら、和海のことを好きでもない振りをしていることくらいだ。
「ならあの男は」
「加奈子が子どもが泣き出したからと急いで帰ったから、私も帰ろうとしたところに、偶然彼が通りかかったんです」
「そんな偶然があるのか」
「そう言われても、本当のことですから」
「これまでも彼と?」
「いいえ、彼とは加奈子の結婚式以降会っていません」
寝室にはまだ冷房がついていない。じとりと汗が流れた。帰宅してから信じてくれるだろうかと、ずっと気を張り詰めていた香津美は、何だか目眩がしてきた。
「冷房…つけますね」
「あ、ああ…」
ベッド脇に置いたエアコンのリモコンに手を飛ばしてスイッチを入れる。
でもすぐには空気は冷えず、着ていたブラウスが汗でビタリと貼りつく。
リモコンを元の位置に置いて、和海を振り返ると、和海がこちらをじっと見つめていた。
「和海…さん?」
「香津美」
「あっ!」
香津美が問い掛けて首を傾げると、不意に手を掴まれて、ベッドへ引っ張られ、ドサリと、和海の上に倒れ込んだ。
「か、和海さん、どうして急に…!!」
起き上がろうとした香津美に、和海が覆いかぶさってきた。
「か、かず…や!」
荒々しく唇を塞がれ、手をベッドに抑え込まれた。
「ん…あ、や」
一瞬何があったかわからなかったが、すぐに我に返り、顔をずらして逃れようとする。しかし、伸し掛かってくる和海の体重と、強い力で抑えつけられ、まるでどかすことができない。
唇を塞ぎ、片手で香津美の手首を抑え、足も挟み込まれて膝から下をバタバタするだけで、何もできない。
そうしている内に抑え込む手と反対の手が胸元に伸び、香津美のブラウスの生地を一気に引っ張った。
ブチブチと、ボタンが引きちぎられ、弾け飛ぶ。
「や、あ…」
何が起きているのか、和海の荒い息が香津美の中に吹き込まれる。お酒の匂い、ウイスキーかブランデーか、飲んだことがない香津美にはわからない。
ただわかるのは、お酒の勢いで和海が理性を失い、ただの雄になって香津美を犯そうとしているということだ。
唇を食むような口づけ続き、舌が香津美の舌を蹂躙する。
年明けの惚けるような優しさとは真逆の、荒々しい手つきで、顕になった香津美の胸から下着を剥ぎ取り、その汗ばむ白い胸にしゃぶりついた。
「……!!」
乱暴な行為にも関わらず、和海に触れられていることに、香津美の肌が粟立った。
「和海さん…私…シャワー、浴びてない…」
汗臭い筈の体を和海の舌が舐め回す。
抵抗しようとするが、がっちりと体を抑え込まれていて、簡単には押しのけられない。
そのうち和海の手は下腹部へと伸び、スカートをたくし上げて内腿を伝って中心へと辿り着いた。
「あ、ひ、あ…」
割れ目に沿って指を扱き刺激されると、簡単に香津美のあそこはじわりと湿り気を帯びてくる。
「香津美、香津美」
「か、和海さん…まっ、待って」
下着を奪い去り、指をその中へ差し込むと、知り尽くした香津美の敏感な場所を攻めたてて行く。
「あ、はあ…あ…」
半ば酒に酔い理性のタガが緩んでいた和海は、香津美の体に触れて、その吸い付くような肌触りに溺れていった。
香津美も、何とか和海の正気を取り戻させようとするが、和海の与える快感に抗うことができずにいた。
その夜、熱に浮かされたように香津美の名前を呼びながら、和海は香津美の奥へと欲望の塊を突き立て、何度も何度も精を放った。
「俺に嘘をついて男と会っていたのか?」
口調は疑問形だったが、確信があるかのような言い方だった。
「いいえ、嘘なんかついていません」
ついているとしたら、和海のことを好きでもない振りをしていることくらいだ。
「ならあの男は」
「加奈子が子どもが泣き出したからと急いで帰ったから、私も帰ろうとしたところに、偶然彼が通りかかったんです」
「そんな偶然があるのか」
「そう言われても、本当のことですから」
「これまでも彼と?」
「いいえ、彼とは加奈子の結婚式以降会っていません」
寝室にはまだ冷房がついていない。じとりと汗が流れた。帰宅してから信じてくれるだろうかと、ずっと気を張り詰めていた香津美は、何だか目眩がしてきた。
「冷房…つけますね」
「あ、ああ…」
ベッド脇に置いたエアコンのリモコンに手を飛ばしてスイッチを入れる。
でもすぐには空気は冷えず、着ていたブラウスが汗でビタリと貼りつく。
リモコンを元の位置に置いて、和海を振り返ると、和海がこちらをじっと見つめていた。
「和海…さん?」
「香津美」
「あっ!」
香津美が問い掛けて首を傾げると、不意に手を掴まれて、ベッドへ引っ張られ、ドサリと、和海の上に倒れ込んだ。
「か、和海さん、どうして急に…!!」
起き上がろうとした香津美に、和海が覆いかぶさってきた。
「か、かず…や!」
荒々しく唇を塞がれ、手をベッドに抑え込まれた。
「ん…あ、や」
一瞬何があったかわからなかったが、すぐに我に返り、顔をずらして逃れようとする。しかし、伸し掛かってくる和海の体重と、強い力で抑えつけられ、まるでどかすことができない。
唇を塞ぎ、片手で香津美の手首を抑え、足も挟み込まれて膝から下をバタバタするだけで、何もできない。
そうしている内に抑え込む手と反対の手が胸元に伸び、香津美のブラウスの生地を一気に引っ張った。
ブチブチと、ボタンが引きちぎられ、弾け飛ぶ。
「や、あ…」
何が起きているのか、和海の荒い息が香津美の中に吹き込まれる。お酒の匂い、ウイスキーかブランデーか、飲んだことがない香津美にはわからない。
ただわかるのは、お酒の勢いで和海が理性を失い、ただの雄になって香津美を犯そうとしているということだ。
唇を食むような口づけ続き、舌が香津美の舌を蹂躙する。
年明けの惚けるような優しさとは真逆の、荒々しい手つきで、顕になった香津美の胸から下着を剥ぎ取り、その汗ばむ白い胸にしゃぶりついた。
「……!!」
乱暴な行為にも関わらず、和海に触れられていることに、香津美の肌が粟立った。
「和海さん…私…シャワー、浴びてない…」
汗臭い筈の体を和海の舌が舐め回す。
抵抗しようとするが、がっちりと体を抑え込まれていて、簡単には押しのけられない。
そのうち和海の手は下腹部へと伸び、スカートをたくし上げて内腿を伝って中心へと辿り着いた。
「あ、ひ、あ…」
割れ目に沿って指を扱き刺激されると、簡単に香津美のあそこはじわりと湿り気を帯びてくる。
「香津美、香津美」
「か、和海さん…まっ、待って」
下着を奪い去り、指をその中へ差し込むと、知り尽くした香津美の敏感な場所を攻めたてて行く。
「あ、はあ…あ…」
半ば酒に酔い理性のタガが緩んでいた和海は、香津美の体に触れて、その吸い付くような肌触りに溺れていった。
香津美も、何とか和海の正気を取り戻させようとするが、和海の与える快感に抗うことができずにいた。
その夜、熱に浮かされたように香津美の名前を呼びながら、和海は香津美の奥へと欲望の塊を突き立て、何度も何度も精を放った。