怜悧な外科医の愛は、激甘につき。~でも私、あなたにフラれましたよね?~
「なんでそう思うかって? うちの店の裏で真希が相良さんに告白してたの実際見ちゃったし、今だって相良さんと再会したこと嬉しそうに話してたじゃない?」

「えっ!?」

じゃあ、私がフラれたところも? ファーストキスをもらってとかなんとか言ったくだりも……全部見られてたの?

はぁぁ、なによそれ、恥ずかしすぎる。

頭からシュウシュウと上気が湯立っているみたいだ。そして真っ赤になっているであろう私を見て母はクスクスと笑った。

「別に、もう今はそんな気持ちないし、昔は憧れのお兄さん的な存在だっただけだよ」

苦し紛れの言い訳をしているのはわかっている。そんな私に母が急に真顔になってじっと私を見た。

「そう、ならいいの。同じ気持ちのままなら、きっと真希は辛い思いをするわ」

「……どういうこと?」

「だって、考えても見なさい、大病院の御曹司としがない元定食屋の娘。どう考えたって釣り合わないでしょ? それにねぇ、相良さんみたいな人は大抵親御さんから結婚相手を決められてるものなの。分不相応の恋愛なんて辛いだけよ」
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