このキョーダイ、じつはワケありでして。




ちがう、それもちがう。

100%とは言い切れないけど、この様子だとそれも絶対ない。



「あっ、兄ちゃん待って…!」



玄関へ向かおうとする兄の腕をぐいぐい引っ張ろうが、彼は気にもしないで私ごと。


服が伸びるからやめなさい。
いいえやめません、これだけは。

こんな兄妹コントしてる暇ないのに……。



「あのー、四宮さん家ってここであって……って、」


「あ。きみって…」


「お久しぶりですお兄さん。わあ、兄妹そろって出迎えてくれるなんて嬉しいなー」



………やっぱりだった。

わかってはいたけど、正直残りの0.0001%に懸けてた部分もあった。



「お帰りくださいさようなら」


「ちょっとちょっと、俺は咲良ちゃんから誘われたの」


「まちがいだったみたいなんで。それに、うち狭いんで無理です」


「こんな立派な一軒家でそれ言う?」



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