このキョーダイ、じつはワケありでして。
「…ふざけんなよ」
「天瀬…?」
「あのとき俺、言っただろ。四宮を泣かせたら許さないって。おまえ…、四宮がここまでされてんの分かってたくせになんで助けなかったんだよ!!」
天瀬って、そんなに声を張ることができたんだ。
2年相手に遠慮なく胸ぐらを掴みに行ったし、今にも殴りかかりそうだ。
そして掴まれた側は泣きそうだった。
「なんだよこれ…、なあ、おまえがいつもいつもくだらねえことばっかしてるから四宮はこんな目に遭ってんだろーがッ!!!」
「…ごめん」
「ごめんじゃねえよ…!!」
ちがうよ天瀬。
これは先輩のせいじゃない。
ただ私に罰が下されただけなんだよ。
みんなの邪魔ばっかりしているから。
どうにかしてでも消させようって、たぶん神様がね、言ってるんだと思う。
「だから俺は余計なことしかしないおまえが大っ嫌いなんだよ。もう四宮に近づくな。さっさと失せろ」
「…それは、無理だ」
「……殺すぞ」