婚約者と親友に裏切られたので、大声で叫んでみました
その日以降、ただのクラスメイトだった彼は、わたしにとって少しだけ近しい人になった。とはいえ、あれ以来会話をすることも無く、目が合えば会釈するし、微笑み合うぐらいのやり取りを交わしている。
肝心のシリウス殿下とスピカはというと。
「殿下!」
わたしにバレたことで開き直ったのか、二人は人目も憚らずにイチャイチャするようになった。見ていて気持ちのいいものでは無いはずだけど、国のナンバー2にモノ申せる同級生なんていやしない。
「それ、止めろよ」
けれど、勇者っていうのは存在するもので。
殿下に声を掛けたのは他でもない、バベル様だった。
「あなた、誰に物を申しているの?」
応えたのはスピカだった。顔を紅く染め、腹立たしそうに唇をわななかせている。見ている人間の方の肝が冷えた。
「そんなの、おまえと、そこの尊~~い身分の殿下に決まってるだろ? でもさ、学校内で身分とか正直どうでも良いわけ。ここ、私室でもなんでもない、公共の場なの。略奪令嬢の勝ち誇った笑顔なんて見ていて良い気しねぇし、弁えろよ」
肝心のシリウス殿下とスピカはというと。
「殿下!」
わたしにバレたことで開き直ったのか、二人は人目も憚らずにイチャイチャするようになった。見ていて気持ちのいいものでは無いはずだけど、国のナンバー2にモノ申せる同級生なんていやしない。
「それ、止めろよ」
けれど、勇者っていうのは存在するもので。
殿下に声を掛けたのは他でもない、バベル様だった。
「あなた、誰に物を申しているの?」
応えたのはスピカだった。顔を紅く染め、腹立たしそうに唇をわななかせている。見ている人間の方の肝が冷えた。
「そんなの、おまえと、そこの尊~~い身分の殿下に決まってるだろ? でもさ、学校内で身分とか正直どうでも良いわけ。ここ、私室でもなんでもない、公共の場なの。略奪令嬢の勝ち誇った笑顔なんて見ていて良い気しねぇし、弁えろよ」