婚約者と親友に裏切られたので、大声で叫んでみました
「いくらポラリスでも、不敬が過ぎる。僕は君とは違って王族で、次期国王だよ? そんな口、利いて良いと思ってるの?」

「王族だろうが、次期国王だろうが、クソなものはクソよ! あんたみたいな人間に治められる国民が気の毒で堪らないわ! 今まで気づかなかったのが不思議なぐらいだけど、あなたに王の資質なんて一ミリだって存在しない!」


 わたしの言葉に殿下は目を大きく見開く。激高した殿下が、大きく腕を振り被った。


(打たれる)


 来る衝撃に備え、わたしは歯を喰いしばり、目を瞑る。けれど、痛みはいつまで経っても訪れなかった。代わりに、殿下の呻き声が聞こえて、わたしはそっと目を開ける。

 見ればそこには、バベル様がいた。殿下の腕をねじ伏せ、冷たい視線で見下ろしている。


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