婚約者と親友に裏切られたので、大声で叫んでみました
(そろそろ帰らないと)
父や母がわたしを心配しているかもしれない。殿下はきっと、わたし達の間に何があったのか、わたしがどういう状況にいるのか、話したりはしないだろう。ズキズキ痛む胸を押さえながら、わたしはゆっくりと立ち上がった。
殿下に愛する人ができた以上、わたしの婚約は破棄されるだろう。けれど、すんなりと、というわけにはいかない。わたしたちの結婚には政が絡んでいるのだし、口頭で『さようなら』が成立するわけじゃないからだ。
(まぁ、血統がどうのこうのっていう馬鹿らしい理由で結ばれた婚約だし、別にわたしじゃなきゃダメってことはないんだろうけど)
スピカだって当然、王妃として殿下の隣に立つことを望んでいるのだろう。そうでなければ、『わたくしを差し置いて』云々と、あそこまで辛辣な発言はしなかったはずだ。
これから待ち受けるゴタゴタを想像すると吐き気がする。正直言って、スピカにも殿下にも、二度と関わり合いたくなかった。
ため息を吐きつつ踵を返す。けれどその瞬間、わたしは思わず背筋が凍った。
父や母がわたしを心配しているかもしれない。殿下はきっと、わたし達の間に何があったのか、わたしがどういう状況にいるのか、話したりはしないだろう。ズキズキ痛む胸を押さえながら、わたしはゆっくりと立ち上がった。
殿下に愛する人ができた以上、わたしの婚約は破棄されるだろう。けれど、すんなりと、というわけにはいかない。わたしたちの結婚には政が絡んでいるのだし、口頭で『さようなら』が成立するわけじゃないからだ。
(まぁ、血統がどうのこうのっていう馬鹿らしい理由で結ばれた婚約だし、別にわたしじゃなきゃダメってことはないんだろうけど)
スピカだって当然、王妃として殿下の隣に立つことを望んでいるのだろう。そうでなければ、『わたくしを差し置いて』云々と、あそこまで辛辣な発言はしなかったはずだ。
これから待ち受けるゴタゴタを想像すると吐き気がする。正直言って、スピカにも殿下にも、二度と関わり合いたくなかった。
ため息を吐きつつ踵を返す。けれどその瞬間、わたしは思わず背筋が凍った。