一期一会。−2−
でも、でもね。

傷つけられたからといって、それは…やり返していいことには、ならないんだ。

和や、ソウ君を、不幸にはさせない。

地獄へは、連れては行かせない。

私は、死んでも、この人を…止める義務がある。

これだけは…、やり抜こう。


ー…寂しさで、歪んでしまった、愛に飢えた彼にも…どうか、救いの手を。


「…彩羽…っ!」

ググッと身体に力を入れて、立ち上がる。

血がドクドクと傷口から流れるせいで、血が足りず、ふらつく。

お願い、あと少しだけ、喋らせて。

やめろ、と私を寝かせようとする和に、首を横に振る。

まだ、寝れない、終われない…っ。

「…は?まだ、撃たれ足りないの?」

「希月っ!」

立ち上がるとは思わなかったらしく、希月さんは、初めて動揺を見せた。

銃を突き出して狼狽える彼に、私は一歩、また一歩と近づいた。

痛くて、とても…苦しいけど、止めない。



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