一期一会。−2−
地獄まで、共に行くと言ってくれたんだよ?

それって、とても、勇気がいることじゃない。  

どんなに間違ってても、最低でも、和は希月さんが大好きなんだよ。

…お願いだから、信じてあげてよ。

私が、“一人じゃないよ”と言ったとき、希月さんは目を見開いた。

そして、その目が、和に向いた。

泣きながら、希月さんと、私を見つめる和を見て。

その手から、銃が、滑り落ちた。

殺意は、一瞬で、霧散した。

「…俺は、何を…」

ガクッと、床に膝をついて、頭を抱えだす希月さんに、そっと言った。

『…もう、やめよう?

 希月さんの手は、誰を傷つける為に、あるんじゃないよ。


 …誰かを、守るために、あるんだから』


傷つくのは、傷つけるのは、これで最後にしたい。

血が止まらなくて、腹部を握りしめた私は、希月さんの前に同じように、膝をついて。

小さく震える手を、包み込んで、陽だまりのような笑みを浮かべた。


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