一期一会。−2−
痛切な想いに、私は涙をこらえて聞く。

『…ソウ君。

 私、頑張れてた…よね?

 頑、張った…よね…?』

血が、口の端を流れ出る。

それと同時に、私の頬に、ソウ君の涙が落ちてきた。

ソウ君は、歯を食いしばって、笑顔を必死で作り、囁いた。

「…頑張ったよ…っ!

 今まで、よく、頑張ったな…彩羽」

ソウ君の褒め言葉に、私は胸が震えた。

いつも、直接聞けない想いを聞けた。

…とても、嬉しかった。

全て、この日のために、あったんじゃないかって思うくらいに。

『…良かったぁ』

痛みで、とても辛かったけど、嬉しさで笑みが、ふにゃっと歪んだ。

あーぁ。

泣かないって、決めたのに。

ソウ君のせいで、ボロ泣きだよ…。

今まで、自分の力をどう扱えばいいのか分からなかった。

誰かのために、この力を使える日が来るなんて思いもしなかった。

…でも、やっと、この力を正しく使えたんだ。

そのことが、幸せで…、報われた。

「…っ、彩羽!しっかりしろ!」



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