ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
 後半は申し訳ないが、思いつかなかった。

 外国の人が、オウ、と残念そうに言うときのような、両手を半端に上げたポーズで、怪しく左右に揺れたあと。

 忍者がドロンと消えるように、指先を重ね合わせる。

「それ、なんの魔法?」

「なにが変わったの?」
と子どもたちがめちゃめちゃ突っ込んで訊いてくる。

「見てっ」
とあかりは空を指差した。

「ほら、あの雲だけ、速く流れはじめたよっ」

「ほんとうだっ」
と素直な子どもたちは空を見上げて感心する。

 ……よかった、高学年じゃなくて。

 去りゆく子どもたちに、苦笑いしながら、手を振ったあかりの後ろで声がした。

「気流の関係かなにかだと思うが……」

 空を見上げている鼻筋の通ったイケメン。

 木南青葉だ。

 なにしに来ましたか……とあかりは、また青ざめる。



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