ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
 固まっている父に、
「お父さん、この人、木南(こなみ)さん」
と紹介すると、青葉はもう一度頭を下げて言った。

「お父様でいらっしゃいましたか。
 初めまして、木南青葉と申します。

 この度は大変申し訳ないことを……。

 娘さんがもし、自分でここを直されるのなら、お手伝いしようかと思って、来てみたのですが」

 ……そうだったんですか。
 知りませんでしたよ、無駄話が多くて、とあかりが思ったとき、

「そうですか。
 わざわざありがとうございます」
と幾夫は深々と頭を下げた。

 日向が店を指差し言う。

「いっくん、おねーちゃんのお店、キラキラ」

「この間、中見せてもらったから、今日はいいだろ?
 割れ物が多いから、壊したら大変だ」

「はーい。
 いっくん、行こうー。

 おにーちゃん、おねーちゃん、ばいばーい」
と手を振ると、なかなか進まない三輪車を一生懸命こいで、日向は去っていった。
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