ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
 ああ、かわいいっ。
 必死にこいでも、あんまり進んでないとこが特にっ。

 激写したいっ。

 ちょうど電話がかかってきたらしく、青葉が取り出したスマホを奪って撮影したくなる。

 青葉は少し電話で仕事の話をしたあとで、こちらを見て言った。

「あの子が言ってたみたいに、お前の彼氏だとか思われてないだろうな」

「思ってないと思いますよー」

 気のない声であかりは言う。

「あの小さい子は誰なんだ?」

「……年の離れた弟です」

「お前の弟は何故、父親をいっくんと呼んでるんだ?」

「若く見られたいから、そう呼ばせてるんじゃないですかね?」

 こらーっ、と父に怒られそうなことをあかりは言った。

 気がついたら、両親は自分たちのことを、いっくん、まあちゃんと日向に呼ばせていた。

 もしかしたら、いつか自分が家庭を持って、日向を引き取ったときのために、お父さんお母さんと呼ばせていないのでは? と思っているのだが。
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