あなたがいるだけで…失われた命と受け継がれた想いを受け止めて…
両親の希望で康生は名門私立小学校に入学して、そのまま大学までエスカレート式で進学できるコースに入った。
猛勉強していた康生は、時々、母親から酷く怒られている声も聞こえて来たくらいで、毎日塾に通い週に5つほど習い事もさせられていた。
楽しそうに通っている康生を見ながら、里菜は自分には何もさせてもらえないと寂しさを感じていた。
表面上は仲良く優しくしてくれるが、必要がない時は言葉を交わす事もなく無関心のままで、ご飯はいつも冷めたご飯と少量のおかずだけで康生には美味しい物を沢山食べさせていた。
里菜にはいつも冷凍食品の残り物や、味噌汁をかけたご飯などを出されペットのように扱われていた。
その為、里菜はいつもお腹を空かせていた。
ある日。
里菜はあまりにもお腹が空いていて、夜中に夢遊病のように起きて来て冷蔵庫の中の物を勝手に食べたことがあった。
夢遊病のように起きて来た里菜は自覚がなく、勝手に冷蔵庫の中の物を食べたと言われても食べていないと答えていた。
そんな状態で小学校6年生まで成長した里菜は、周りの子供よりやせ細っていて唯一給食だけがお腹いっぱいになれる状態で暮らしていた。
夜中に夢遊病のように冷蔵庫の中の物を勝手に食べていたが、それも出来ないように冷蔵庫にカギをつけられてしまい何も食べれない状態にさせられていた。
そんな時だった。
中学生になった康生は高校へ進学するにあたり、今の成績ではエスカレーター式でも高校へ進学するのが難しと言われ母親から勉強の量を増やされ毎晩夜中まで勉強をさせられ遊ぶ時間もないまま過ごしていた。
その為、かなりストレスがたまっていた康生は、夜中に里菜が起きて来たのを見て無理やり自分の部屋に里菜を連れ込んだ。
里菜は何が起こったのか分からない顔をして康生を見ていた。
そんな里菜を見てニヤッと笑った康生は、里菜のパジャマを脱がせて全裸にしてしまった。
急に裸にされて恥ずかしくて身を隠す里菜に、康生が無理やり襲いかかっていった。
「やめて! 」
と、叫ぶ里菜に。
「静かにしろよ! お前、ここしか行く場所がないんだろう? 親に捨てられたって、母さんが言っていたぞ。お前の母親って、無差別殺人犯なんだってな」
え? 殺人犯?
初めて聞かされる事に驚いた里菜だが、その瞬間力が抜けたと同時に康生に無理やり全てを奪われてしまった。