とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
「それすっごく素敵ね。それじゃミリアム、行こうか?」
「はいよ、フロイド」
なるべく少年が使う言葉遣いを意識しながら話してみるが若干お互いぎこちない。
だけど、この時はそんなきごちなさですら、楽しくて。
しばらくは、街の中を散歩したり、店を覗いたりしてたが、
「おい、ミリアム。せっかくだし、なんか食べないか?僕、お腹すいた」
「同感。歩き疲れたしちょこっと休憩しようぜ」
流石に疲れてきた私達が、適当に休める所を探していた時だった。
「…ちょっと!触らないでよ!!」
私達が歩いている近くの路地裏から、そんな叫び声が聞こえてきたのは。
「…え、何…?」
「ミリアはここで待ってて?私、ちょっと様子を見てくるから」
「う、うん…フローラ気をつけてね」
突然の出来事に怯えるミリアにそう声をかけ、私は叫び声が聞こえる路地裏へと急ぐ。