とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
「…っ、最悪」
それは、少女自身もわかっているのだろう。口では強がっているが、唇をギュッと噛み締め、小さく肩が震えているのが遠目でもわかった。
「…じゃ、話もついたみたいだし、行こうか?」
そう言って、片方の男が少女の肩に手を回そうとした時。
パシッ
「…彼女嫌がってるみたいだし、お兄さん達、無理やりとかそういうのよくないと思いますよ?」
気づけば、私は路地裏から飛び出し、少女の肩に手を回そうとした男の手を払い除けていた。
少女は、突然飛び出してきた私に驚いて目を丸くし、二人組も少し距離を取りつつ私を睨みつける。
しかし、私の姿を見ると、
「誰かと思えばガキじゃねーの」
「おい、少年。カッコつけるのはいいけど相手考えたほうがいいんじゃない?」
と、バカにしたように声をかけてきた。