とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
「ちょっとあなた…助けてくれるのは嬉しいけど…危ないわよ。あっちは二人だし…」
コソッと、心配そうに少女も後ろから私に話しかけてくる。
「大丈夫です。心配しないで?」
ニコッと笑みを返し、私は腰に忍ばせていた剣を手に取った。
剣と言っても、護身用の模造刀だ。
しかし、二人組にとっては牽制の材料には十分だったようで。
「…おい、アイツ武器持ってるぞ」
「何ビビってんだ、あんなガキに!格好からしても良いところの坊っちゃんって感じだし、ちょっと剣術かじってるだけだろ。俺たちの敵じゃねぇって」
片方の男の表情から笑みが消え、少しだけ緊張したような声色に変わる。
ま、これくらいで逃げてはくれないわよね…。