とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜


「あ…はは。そうかな?」


褒められて悪い気はしないが、正体がバレるリスクを考えるとあまり長く会話をするのは得策ではない。


それに、ミリアを待たせているし、彼女とも早く合流したいところだ。


「ケガもないみたいだしよかったよ。…とりあえず君を人通りの多い通りまで送っていくから一緒に行こう」


「えぇ!ありがとう。私、アンって言うの。あなたの名前は??」


「…僕はフロイド。よろしくね。それじゃ、アン行こうか」


一瞬、名前を聞かれて答えるか迷ったが、もうこの男装姿でアンと会うことはないだろうと思い、名前を告げる。


「フロイド…ね!こちらこそよろしく」


自己紹介を終えた私達はその後、2人で路地を進み、しばらくすると人通りのある通りに出た。


「じゃあ、アン。ここまで来れば大丈夫だと思うから僕はここで。気をつけて帰ってね」


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