とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
「…へぇ。アンのお兄さん騎士団の副団長なんだ、すごいね」
「えへへ。でも、そんなすごくもないのよ…?」
兄を褒められて嬉しいのだろう。
若干、彼女の表情が緩むのを私は見逃さなかった。
「…はっ!じゃなくて…!本題なんだけど…フロイド…あなたも騎士団に加入する気はない?」
「わ…じゃなかった…僕が?」
アンの言葉に私は目を見開く。
「えぇ。あなたなら絶対即戦力になると思うのよ!それに、最近兄さんが新しく騎士団に加入してくれる若者を募集しててね…!興味あるならと思って…」
街の騎士団…か。
確かに興味はある。
剣の腕を磨くのにもいい場所だ。
けど、問題はいくつかある。
…そもそも、私の性別じゃ騎士団に加入できないわ。