とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
「…問題って…?」
キョトンとした表情で、私を見つめるアン。
流石に、アンに身分や性別のことを話してしまうわけにもいかず、途方に暮れる私。
「…それは、えっと…」
彼女の視線をヒシヒシと感じつつも、どう答えようか迷っていた時。
「あれ?アンじゃないか、こんなところで何してるんだ…?」
1人の若い男性がアンに向かって声をかけてきた。
見た目は、20代前半くらいだろうか。
長身で細身だがそれなりに筋肉もついているのが服の上からでもわかる。
…この人、普段から結構、鍛えてるのね。
そう思って、関心していると。
アンは、驚いたように目を見開いて、男性を見つめた。
そして。
「…に、兄さんこそ、なんでここに…?今日、騎士団の仕事は…どうしたの??」
と、呟いた。