【コミカライズ決定】婚約者の浮気相手が子を授かったので
ファンヌが目を覚ますと、すぐさまエルランドの顔が視界に飛び込んできた。どうやら椅子に座っていた彼は、ずっとファンヌの顔を覗き込んでいたようだ。
寝台の横にわざわざどこからか椅子を引っ張りだしてきて、そこに座ってじっと彼女の様子をみていたのだろう。
「あ、おはようございます……」
長い間夢の世界にいた感じがするファンヌは、今が朝か昼か夜さえもわからなかった。ただ、レースのカーテンの向こう側が明るいことから、日が出ている時間帯であることはわかった。雨戸も開け放たれていて、もう雨の音は聞こえない。
「おはよう。熱は……、下がったみたいだな」
口元に笑みを浮かべたエルランドの手が、ファンヌのおでこに触れた。ひんやりとした彼の手は心地よい。
「お腹。空いていないか? 君は熱を出して、ずっと寝ていたんだ」
「ずっと? ずっとってどれくらいですか?」
「丸一日。正確には一日半か」
つまり、昨日という日が、すっぽりとファンヌから消え去ってしまったことになる。
雨の中、エルランドと帰宅したことは覚えている。その後、お風呂も入り食事もして、夜になって普通に寝台に潜り込んだのだ。そこから、ただ長い夢を見ていたような気がするのだが。そして、その夢がとても嫌な感じがする夢であったことも、なんとなく覚えている。
寝台の横にわざわざどこからか椅子を引っ張りだしてきて、そこに座ってじっと彼女の様子をみていたのだろう。
「あ、おはようございます……」
長い間夢の世界にいた感じがするファンヌは、今が朝か昼か夜さえもわからなかった。ただ、レースのカーテンの向こう側が明るいことから、日が出ている時間帯であることはわかった。雨戸も開け放たれていて、もう雨の音は聞こえない。
「おはよう。熱は……、下がったみたいだな」
口元に笑みを浮かべたエルランドの手が、ファンヌのおでこに触れた。ひんやりとした彼の手は心地よい。
「お腹。空いていないか? 君は熱を出して、ずっと寝ていたんだ」
「ずっと? ずっとってどれくらいですか?」
「丸一日。正確には一日半か」
つまり、昨日という日が、すっぽりとファンヌから消え去ってしまったことになる。
雨の中、エルランドと帰宅したことは覚えている。その後、お風呂も入り食事もして、夜になって普通に寝台に潜り込んだのだ。そこから、ただ長い夢を見ていたような気がするのだが。そして、その夢がとても嫌な感じがする夢であったことも、なんとなく覚えている。