【コミカライズ決定】婚約者の浮気相手が子を授かったので
ファンヌが身体を起こそうとすると、彼はすかさず手を背中に回してくる。
「起き上がれるか?」
「はい、大丈夫です」
エルランドに手を引かれるようにして、ソファまでゆっくりと歩き、彼と並んで座る。
「また、熱がぶり返すといけないから、これを羽織っていなさい」
彼から手渡されたのは、厚手の上着。部屋は充分に暖められているが、温かい毛布から抜け出してきたため、少し肌寒いと感じていた。
「ほら。君が飲みたがっていた白茶だ」
「ありがとうございます」
エルランドから渡されたカップを両手で包む。白茶独特の香りが湯気と共にファンヌの顔を包んだ。波打つカップの表面を見ると、情けない自分の顔が映っていた。カップを傾けて一口飲むと、温かさがじんわりと身体を満たしていく。
一息ついて、カップをテーブルの上に戻した。
「みっともない恰好をお見せして、申し訳ありません。今も、見苦しいですよね……」
寝間着用の薄いワンピースの上に厚手の上着。人前に出られるような恰好ではない。そもそも、このような寝間着姿をエルランドに見せたことなど一度も無い。
「いや、オレとしては役得、ではなく。寒くはないか?」
「起き上がれるか?」
「はい、大丈夫です」
エルランドに手を引かれるようにして、ソファまでゆっくりと歩き、彼と並んで座る。
「また、熱がぶり返すといけないから、これを羽織っていなさい」
彼から手渡されたのは、厚手の上着。部屋は充分に暖められているが、温かい毛布から抜け出してきたため、少し肌寒いと感じていた。
「ほら。君が飲みたがっていた白茶だ」
「ありがとうございます」
エルランドから渡されたカップを両手で包む。白茶独特の香りが湯気と共にファンヌの顔を包んだ。波打つカップの表面を見ると、情けない自分の顔が映っていた。カップを傾けて一口飲むと、温かさがじんわりと身体を満たしていく。
一息ついて、カップをテーブルの上に戻した。
「みっともない恰好をお見せして、申し訳ありません。今も、見苦しいですよね……」
寝間着用の薄いワンピースの上に厚手の上着。人前に出られるような恰好ではない。そもそも、このような寝間着姿をエルランドに見せたことなど一度も無い。
「いや、オレとしては役得、ではなく。寒くはないか?」