【コミカライズ決定】婚約者の浮気相手が子を授かったので
「ファンヌ……。君は、パドマに行くことに抵抗はないのか?」
エルランドが様子を伺うように声をかけてきた。
「はい。パドマであれば、この『薬』について、もう少し調べることができます。残念ながら、ベロテニアではこれ以上の情報を探すのは難しいかと……」
「そうだ。あそこの図書館であれば、こういった論文が多くある。それを調べたいのだが……。だが、君が行きたくないのであれば、無理にとは言わない」
「もちろん、行きますよ。エルさんを一人で行かせる方が心配です」
エルランドは安心したのか、口元を緩めた。だが、すぐにまた口元を引き締める。
「だが、あの(バカ)王太子がいるかもしれない」
「いるかもしれない、って。いますよね。ですが、私はクラウス様と婚約を解消しましたし、クラウス様にはアデラ様がいらっしゃるから、何も問題はないと思います」
「そ、そうだな。君は、あの(クソ)王太子との婚約解消を喜んでいたのだったな」
「もしかして。私がクラウス様に未練があるとでも思っておりました?」
「そ、そんなことは……」
エルランドはクラウスに嫉妬したのだろう。照れたように頬を膨らませているエルランドが、少しだけ可愛く見えた。最近、ファンヌにとってエルランドが可愛く見えて仕方ないのだ。
エルランドが様子を伺うように声をかけてきた。
「はい。パドマであれば、この『薬』について、もう少し調べることができます。残念ながら、ベロテニアではこれ以上の情報を探すのは難しいかと……」
「そうだ。あそこの図書館であれば、こういった論文が多くある。それを調べたいのだが……。だが、君が行きたくないのであれば、無理にとは言わない」
「もちろん、行きますよ。エルさんを一人で行かせる方が心配です」
エルランドは安心したのか、口元を緩めた。だが、すぐにまた口元を引き締める。
「だが、あの(バカ)王太子がいるかもしれない」
「いるかもしれない、って。いますよね。ですが、私はクラウス様と婚約を解消しましたし、クラウス様にはアデラ様がいらっしゃるから、何も問題はないと思います」
「そ、そうだな。君は、あの(クソ)王太子との婚約解消を喜んでいたのだったな」
「もしかして。私がクラウス様に未練があるとでも思っておりました?」
「そ、そんなことは……」
エルランドはクラウスに嫉妬したのだろう。照れたように頬を膨らませているエルランドが、少しだけ可愛く見えた。最近、ファンヌにとってエルランドが可愛く見えて仕方ないのだ。