【コミカライズ決定】婚約者の浮気相手が子を授かったので
「これは、どちらも薬草のカナルムトから抽出された液体であり、『頭髪を豊かにする薬』にも用いられているものです。ですが、このカナルムト。保存方法によって効能が大幅に変わってくるのです。それはもう『頭髪を豊かにする薬』が『頭髪を失ってしまう薬』に変化してしまうほど」
どっと笑いが起こった。
マルクスがなぜかクラウスに目配せをしている。
ファンヌには『カナルムト』の薬草に聞き覚えがあった。カナルムトは薬草の中でもわりとメジャーな薬草で、『調茶』や『調香』にもよく使われる。そして、リヴァスのような気候でよく育つ。
(カナルムト……。最近、聞いたような気がする。いえ、あの工場で使っていた)
カナルムトは、リヴァスの『調茶』の工場でよく用いていた薬草だ。
(そして、あの『薬』からも)
ドクン、とファンヌの心臓が大きく震えた。
「では、このカナルムト。どれだけ効能が違うのかということを、皆さまにも紹介しましょう。まずはですね、この匂い。興味のある方、いらっしゃったら手をあげてくださいね」
クラウスが次々と小瓶の蓋を開けていき、希望した者にその小瓶を手渡していく。
小瓶を受け取り、匂いを嗅いだ者が「うっ」と顔をしかめるたびに、また笑いが起こる。
(匂い……?)
ファンヌの胸が苦しくなった。それよりも、エルランドが苦しそうに胸を抑えている。
どっと笑いが起こった。
マルクスがなぜかクラウスに目配せをしている。
ファンヌには『カナルムト』の薬草に聞き覚えがあった。カナルムトは薬草の中でもわりとメジャーな薬草で、『調茶』や『調香』にもよく使われる。そして、リヴァスのような気候でよく育つ。
(カナルムト……。最近、聞いたような気がする。いえ、あの工場で使っていた)
カナルムトは、リヴァスの『調茶』の工場でよく用いていた薬草だ。
(そして、あの『薬』からも)
ドクン、とファンヌの心臓が大きく震えた。
「では、このカナルムト。どれだけ効能が違うのかということを、皆さまにも紹介しましょう。まずはですね、この匂い。興味のある方、いらっしゃったら手をあげてくださいね」
クラウスが次々と小瓶の蓋を開けていき、希望した者にその小瓶を手渡していく。
小瓶を受け取り、匂いを嗅いだ者が「うっ」と顔をしかめるたびに、また笑いが起こる。
(匂い……?)
ファンヌの胸が苦しくなった。それよりも、エルランドが苦しそうに胸を抑えている。