【コミカライズ決定】婚約者の浮気相手が子を授かったので
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ファンヌはオスモから白いエプロンを手渡された。それは受付の女性が付けているものと同じエプロンだった。
エルランドはオスモと同じ白衣姿。エルランドの白衣は、ファンヌも見慣れている。だが、見慣れている白衣姿と違うのは、この白衣が汚れていない真っ白な白衣であるということ。研究室にいたときの彼の白衣は、いつもどこかに染みがあった。あまりにも汚れが酷い時などは、ファンヌが染み抜きをすることもあった。
「ファンヌ嬢は、薬草のことがある程度わかっているということでいいんだよね」
「はい。ある程度は」
「私たち王宮調薬師の仕事は、身体の不調を訴えている者にその不調を軽減させるような薬を提供することだ。場合によっては、その場で調薬する。そうなると、他の者を待たせる必要が出てくる。だから、人手は多い方が待つ人が少なくなって助かるというわけだ」
エルランドもオスモの後ろに待機している。
「はい。じゃ、最初の人、呼んでいいよ~」
オスモが受付の方に向かって声を張り上げた。ファンヌはどれくらいの人が来ているのだろうと思い、ぐるりと裏から周って受付の方へ行き、待合室の方を見た。
ファンヌはオスモから白いエプロンを手渡された。それは受付の女性が付けているものと同じエプロンだった。
エルランドはオスモと同じ白衣姿。エルランドの白衣は、ファンヌも見慣れている。だが、見慣れている白衣姿と違うのは、この白衣が汚れていない真っ白な白衣であるということ。研究室にいたときの彼の白衣は、いつもどこかに染みがあった。あまりにも汚れが酷い時などは、ファンヌが染み抜きをすることもあった。
「ファンヌ嬢は、薬草のことがある程度わかっているということでいいんだよね」
「はい。ある程度は」
「私たち王宮調薬師の仕事は、身体の不調を訴えている者にその不調を軽減させるような薬を提供することだ。場合によっては、その場で調薬する。そうなると、他の者を待たせる必要が出てくる。だから、人手は多い方が待つ人が少なくなって助かるというわけだ」
エルランドもオスモの後ろに待機している。
「はい。じゃ、最初の人、呼んでいいよ~」
オスモが受付の方に向かって声を張り上げた。ファンヌはどれくらいの人が来ているのだろうと思い、ぐるりと裏から周って受付の方へ行き、待合室の方を見た。