とある事情で無言になったら、超絶クールな婚約者様が激甘溺愛モードになりました。
* * *
その日もいつものように教室に入り、席についてライオネル様から甘い視線を向けられていた。
ところが、いつもは遠巻きに見ていた女生徒が三人で近づいてきて、顔を真っ赤にしながら声をかけてきたのだ。
「ライオネル様、少しハーミリア様とお話をさせていただけませんか?」
「ハーミリアと? いったいどのような用件だ?」
「そ、それは、女子同士でいろいろと聞きたいことがございますので……」
「まあ! 嬉しいわ! ぜひお願いいたします!」
親しい友人のいないわたくしに声をかけてもらえたのが嬉しくて、食い気味で返事をしてしまった。前のクラスでは唯一シルビア様が声をかけてくれたけど、とても和やかとは言い難い空気だったからわたくしは初めて友人ができるかもと期待した。
場所を変えたいというので、始業まで時間があるし教室を出ようと立ち上がると、袖口をクイッと引かれる。
「ハーミリア、僕のそばから離れてほしくない」
ライオネル様のアイスブルーの瞳が不安げに揺れていた。今まではクラスも違ったのに、愛しい婚約者様はすがるような視線を向けてくる。
「ふふっ、ライオネル様のお気持ちは本当に嬉しいですわ。でもクラスメイトとほんの少しお話ししてくるだけですわ」
「……そう、だな。すまない。ハーミリアを独り占めしすぎたみたいだ」
「そのかわり、ランチタイムはふたりっきりになれる場所にいきましょう」
こっそりと囁いたわたくしの言葉にふわりと微笑んだライオネル様は、クラス中を陶然とさせた。
その日もいつものように教室に入り、席についてライオネル様から甘い視線を向けられていた。
ところが、いつもは遠巻きに見ていた女生徒が三人で近づいてきて、顔を真っ赤にしながら声をかけてきたのだ。
「ライオネル様、少しハーミリア様とお話をさせていただけませんか?」
「ハーミリアと? いったいどのような用件だ?」
「そ、それは、女子同士でいろいろと聞きたいことがございますので……」
「まあ! 嬉しいわ! ぜひお願いいたします!」
親しい友人のいないわたくしに声をかけてもらえたのが嬉しくて、食い気味で返事をしてしまった。前のクラスでは唯一シルビア様が声をかけてくれたけど、とても和やかとは言い難い空気だったからわたくしは初めて友人ができるかもと期待した。
場所を変えたいというので、始業まで時間があるし教室を出ようと立ち上がると、袖口をクイッと引かれる。
「ハーミリア、僕のそばから離れてほしくない」
ライオネル様のアイスブルーの瞳が不安げに揺れていた。今まではクラスも違ったのに、愛しい婚約者様はすがるような視線を向けてくる。
「ふふっ、ライオネル様のお気持ちは本当に嬉しいですわ。でもクラスメイトとほんの少しお話ししてくるだけですわ」
「……そう、だな。すまない。ハーミリアを独り占めしすぎたみたいだ」
「そのかわり、ランチタイムはふたりっきりになれる場所にいきましょう」
こっそりと囁いたわたくしの言葉にふわりと微笑んだライオネル様は、クラス中を陶然とさせた。