BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
 関係のないジーニアが聞いても、ジュードがクラレンスに仕事を丸投げしたということはわかる。

「ジーニア嬢はお部屋の方にお戻りください。僕が部屋までご案内いたします」

「余計なことをするな、シリル。ジーニア嬢のことは私がきちんと部屋まで送り届ける。ただでさえ、魔導士たちの興味の対象になっているんだ。お前ごときがあれの対処ができるとは思えない」

「でしたら、ジーニア嬢を外に出さずに、部屋に閉じ込めておけばよろしいのでは?」

「お前。言い方に気をつけろ」

「失礼しました」

 ――これよ、これこれ。私が見たかったのはこれ。

 と思っているジーニアであるが、その喜びを顔に出すようなことはしない。そんな流れから、クラシリという夢のエスコートによって部屋へと戻ってきたジーニア。余命、あと五日。多分。
 ――死ぬ前に、お父さまとお母さまにはお会いしたいわ。その辺は、考慮してもらえるのよね。

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