偽りの元姫
それから私は、何も聞いてもらえずに追い出された。
なんで、なんで、と思った。
私の方があの子より先にいて、みんなの長くいたのに!と、私は裏切られた、そう思った。それから私は家に帰ってお母様が寝た頃に静かに家を出て、喧嘩をしまくった。
そしたら何かが途切れたかのように楽になった。それから私は喧嘩、喧嘩、喧嘩、そして、喧嘩をしていくうちに私は舞鬼(まいき)と呼ばれるようになった。喧嘩姿は綺麗だけど、まるで鬼に取り憑かれたように喧嘩をしているから。
その頃、私は最強と呼ばれていた。
そして、また喧嘩に明け暮れていた時、1人の男と出会った。
その男は私の拳を、止めた。そしてその男は言った。仲間にならないか。と、は?と思った。それから私はその男の仲間になった。仲間たちは私が青嵐の元姫だって知ってるのにそんなのどうでもいいと言った。

私が裏切られたことを言ったら信じてくれた。そして、誰にも言わなかったのに、仲間達には言えた。でも、それでも仲間だろ!って言って笑ってくれた。
嬉しかった。

それから私を拾った男は世界No.1暴走族の桜華(おうか)の総長、歌川龍(うたがわりゅう)という。龍は引退する時に総長は私になれと言った。みんな反対しないで賛成!と言ってくれた。

それから私は仲間達が大好きになった。
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