シカ☆ラブ
そう、陸斗お兄ちゃんは私が小さい頃よく遊んでくれていた優しいお兄ちゃんで私の初恋の人。

お兄ちゃんが先にユニットに向かったのをいいことにお兄ちゃんにバレないように耳元で囁くとか…

恥ずかしくて顔赤くなっちゃったじゃん。

お兄ちゃんにバレたらどうするの…///



「はい、じゃあ奈々ちゃん椅子に座ってね?
先に麻酔していくからねー。」

「えっ、麻酔って注射…?」

「うん、注射なんだけどね、注射する前に表面を痺れさせる塗り薬塗ってから注射するから全然思ってるより痛くないよ^^」

「奈々良かったな、塗り薬塗ってくれるってよ?」

「うん…」

「大丈夫だよ、味も甘いし塗るだけだからね。
はい、あーんして?」



口を開けると治療する歯のほっぺた側の所に薬を塗られている。

ぬりぬりされている所がだんだんとぼわーっと感覚が鈍くなってきている。

塗り薬って本当に効くの?って思ってたけど、確実にぼわーっとしているから凄いなぁと思った。



「だんだん痺れてきたでしょー?
……はーい、終わりー、起こすからうがいしてねー。」

「えっ、塗り薬なのにうがいしていいの?」



私は塗り薬なのにうがいして取れないのか不安になり質問すると、お兄ちゃんがビックリした顔をして笑っていた。

陸斗お兄ちゃんも、ふふっと笑っている。



「ほんとに気付いてないんだな(笑)」

「ふふっ、俺上手でしょ^^
奈々ちゃん、もう注射終わったよ?」

「えっ…うそっ!」

「ほんとほんと、塗り薬塗ってそのまま注射してたぞ?」

「えぇ!?全然痛くなかった…」



塗り薬塗られてるのは分かってたけど注射までされてるなんて思ってもなかった。

だって塗り薬塗るだけって言ってたし、何より痛くなかったんだもん。

前のときは麻酔もすごく痛かったのに。



「昔は痛かったのにーって思ってるでしょ。
奈々ちゃん昔より大きくなってるから痛みに強くなったのもあるし、だんだん医療も発展して針もこんなに細くなってるんだ。
よく頑張ったね、もうちょっとして効いてから始めるね^^」

「陸斗お兄ちゃんすごい…」

「ふふっ、ありがとう。
痛みなく麻酔出来て良かった^^」



歯医者さんでも陸斗お兄ちゃんは昔と同じ優しいお兄ちゃんだ。

怖いけど…陸斗お兄ちゃんなら頑張れそうな気がする。

それに全部治療終わったら陸斗お兄ちゃんと2人で遊びに行ける。

ん?2人でってことは…デートじゃん…///

目標があれば頑張れるもんね、最後まで頑張らなきゃ!
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