嫌われ夫は諦めない
止まらない涙を見て、リディオの指がやさしく拭う。ひくっ、ひくっとしゃくりながら彼を見上げると、眉を寄せてシャスナを見つめていた。
「ばかだなぁ、俺が愛しているのはお前だけだって、何度も言ってるだろう?」
「だったら、信じさせてよ!」
「あぁ、わかった」
リディオは立ち上がるのと同時に、シャスナを横抱きにして屋敷の方へ運び始めた。
「リディオ、自分で歩けるから降ろしてちょうだい」
「……」
リディオは寝室まで運ぶと、これまでになく優しく触れた。何度も名前を呼び「好きだ」と甘い声で囁きながら、初めての身体を開く。行為が終わった後もシャスナを愛おしそうに抱きしめていた。
シャスナは疲れを覚えて目を閉じると、そのまま眠りにはいってしまった。