冷酷な獣人王子に身代わりで嫁いだら、番(つがい)として溺愛されました
「も、申し訳ございませんでしたっ、踏み潰す形となってしまい――」
「構わない。今度は受け止められて良かった」
いまだ笑い続けているアンドレアが、ミリアからこぼれ落ちたプラチナブロンドの髪に指を絡めた。
(……あの時、そんなことを思ってくれていたの?)
ミリアは胸がきゅっと甘く締め付けられる感じがして、花を握ったままの手をそこに押しあてた。
いい人なのでは、と思ってしまう。
これまでアンドレアは、嫁入りして放っておいた数日を、誠心誠意詫びるみたいに毎日離宮に通ってくれていた。
自国を出発するまで、コンスタンシアが彼に抱えていた最悪な印象なんて嘘なのでは、と思ってしまう。
「踏み潰したことを気にしているのか?」
つい黙り込んでしまっていると、勘違いしたのかアンドレアが上体を起こし、正面からミリアと見つめ合った。
「俺は鍛えているから、これくらい平気だ。花をありがとう」
彼女が持っていた花をそっと取り、彼が香りを嗅ぐ。
軍服なのに、その姿は優美でミリアは動くことを忘れた。花を持つ姿がこんなにも似合うと思った男性は、彼が初めてだ。
「君は無事に約束を果たしてくれた。俺よりも君に似合うから、贈ろう」
「あっ」
アンドレアはそう言うなり、花をミリアの頭の横に飾った。
「構わない。今度は受け止められて良かった」
いまだ笑い続けているアンドレアが、ミリアからこぼれ落ちたプラチナブロンドの髪に指を絡めた。
(……あの時、そんなことを思ってくれていたの?)
ミリアは胸がきゅっと甘く締め付けられる感じがして、花を握ったままの手をそこに押しあてた。
いい人なのでは、と思ってしまう。
これまでアンドレアは、嫁入りして放っておいた数日を、誠心誠意詫びるみたいに毎日離宮に通ってくれていた。
自国を出発するまで、コンスタンシアが彼に抱えていた最悪な印象なんて嘘なのでは、と思ってしまう。
「踏み潰したことを気にしているのか?」
つい黙り込んでしまっていると、勘違いしたのかアンドレアが上体を起こし、正面からミリアと見つめ合った。
「俺は鍛えているから、これくらい平気だ。花をありがとう」
彼女が持っていた花をそっと取り、彼が香りを嗅ぐ。
軍服なのに、その姿は優美でミリアは動くことを忘れた。花を持つ姿がこんなにも似合うと思った男性は、彼が初めてだ。
「君は無事に約束を果たしてくれた。俺よりも君に似合うから、贈ろう」
「あっ」
アンドレアはそう言うなり、花をミリアの頭の横に飾った。