冷酷な獣人王子に身代わりで嫁いだら、番(つがい)として溺愛されました
コンスタンシアは、初恋は叶わないものだと言っていた。彼もそう思っていて、そこに結婚命令が出た。

輿入れした日に会いに来られなかったのは、本当に仕事が入っていたからで。

あのあと、詫びた方が彼の本音だったとしたら――。

(――これは、まずい)

コンスタンシアは、アーサー王子に惚れていて相思相愛だ。二人は半年後に婚約する予定で動く計画を立てていた。

そんなことをミリアが悩んでいる間にも、ティータイムの時間は続いた。

感が混んでいる間に話を気のがしてしまったのか、気付いた時にはクッキーもアンドレアに食べさせられることになっていた。

おかげで、緊張感はいったん途切れることになっった。「はい、あーん」としてくる彼にはやっぱり混乱したし、まるでロイヤルファミリーに新婚を見せつけるみたいミリアは恥ずかしくなった。

「わたくしにもさせて」

「だめです。俺の特権です」

「私もしたいぞ」

「父上、こういうのは息子に譲るべきですよ。ああ、私がやったら切れそうだから、しないでおくね?」

なぜか、みんなが真似したがった。

(なんか気が抜けそう……超大国の王家のティータイムって感じがしないかも)

ミリアは、こっちの菓子も美味しい、こっちのケーキもと勧めてくる彼らを見て、母国のことを思い出した。

< 157 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop