冷酷な獣人王子に身代わりで嫁いだら、番(つがい)として溺愛されました
一種類かと思いきや、そこは犬型の神獣の子供たちがたくさん集められていた。

「すごいっ! もふもふの翼を持った子とか、尻尾が二本の子もいる!」

「そりゃまぁ、ここにいるは全部近隣国の神獣だからな」

第二王子の妻が見たがっている、という申請を出したことで、予定時間通りに人払いは完了していた。

はたから見ると、嫁入りしたばかりの第二王子の妻が、我儘を発揮してもふもふしに来ているように思われるのだろう。

悪役みたいだなとは、ちょっと思えて胸がずきずきした。

(……でもっ、半年はがんばるって決めたし!)

いちいち傷付かないぞと再び心の中で思う。カイたちも、出る際に気にするなとは言ってくれていた。

仔犬たちは、人懐っこいようだった。

うずうずしているミリアの匂いを、ふんふんと嗅いでいる。

「王宮って、神獣の子供を育てるお手伝いもしているの? 超大国なのに?」

「そっちのイメージがどうなってんのかは知らないけど、うちは怖い国じゃないぞ……」

「そうそう、神獣保護に一番貢献してんだ。まぁ獣の性質のせいかな、簡単に言うと国民は動物好きってこと。町でも、当たり前に神獣の子育てが行われてる」

「ふうん」

ミリアには、怖い国であるイメージの方が強い。

(うちの陛下も、すごく緊張してたもんなぁ)

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