冷酷な獣人王子に身代わりで嫁いだら、番(つがい)として溺愛されました
「珍しいと思うぜ。獣人族は、同族と思われているのか警戒されないんだよ。だから、特殊な神獣の難しい子育てを任される」
うーんと顎に手を当てて神獣を観察していたカイが、ミリアを見た。
「お前、動物に好かれやすいタイプなの?」
「分かんない。自国では、猫もほとんど見なかったもん」
たまに王宮の上を『竜神』が飛んでいたくらいだ。見るといいことが起こる吉兆の印だと言われていたが、隣の国から隣の国へと横断しているだけだ。
そうミリアは習った知識で思ったけれど、口にはしなかった。
『ふふっ、ミリアが来てから竜神様をよく見られるようになった気がするわ。嬉しい』
まだ少女だった頃のコンスタンシアの笑顔が、脳裏を過ぎっていった。
その時、騎士の一人の肩を叩かれて我に返る。
「な、試しに呼んでみ?」
「呼ぶ?」
ミリアは答えながら、持ったままだった仔犬を下ろした。
「そ。警戒されてないなら、来るはずだぜ。この子たちもさ、依頼してくる国が持ってくるんじゃなくて、俺らで迎えに行くんだ」
「え、そうなの? 超大国なのにわざわざ?」
「お前、どんだけ俺らの国への印象が悪いんだよ……神獣の子も、獣人族以外の言うことを聞いてくれないから、俺らが引き取りに行くんだよ」
とすると、普通の人は呼んでもこないものらしい。
うーんと顎に手を当てて神獣を観察していたカイが、ミリアを見た。
「お前、動物に好かれやすいタイプなの?」
「分かんない。自国では、猫もほとんど見なかったもん」
たまに王宮の上を『竜神』が飛んでいたくらいだ。見るといいことが起こる吉兆の印だと言われていたが、隣の国から隣の国へと横断しているだけだ。
そうミリアは習った知識で思ったけれど、口にはしなかった。
『ふふっ、ミリアが来てから竜神様をよく見られるようになった気がするわ。嬉しい』
まだ少女だった頃のコンスタンシアの笑顔が、脳裏を過ぎっていった。
その時、騎士の一人の肩を叩かれて我に返る。
「な、試しに呼んでみ?」
「呼ぶ?」
ミリアは答えながら、持ったままだった仔犬を下ろした。
「そ。警戒されてないなら、来るはずだぜ。この子たちもさ、依頼してくる国が持ってくるんじゃなくて、俺らで迎えに行くんだ」
「え、そうなの? 超大国なのにわざわざ?」
「お前、どんだけ俺らの国への印象が悪いんだよ……神獣の子も、獣人族以外の言うことを聞いてくれないから、俺らが引き取りに行くんだよ」
とすると、普通の人は呼んでもこないものらしい。