秋恋 〜愛し君へ〜
俺は仰向けに寝転がり目を閉じた。吹きつける澄んだ風が少しばかり冷たくて気持ちいい。昨夜の不眠のせいもあって寝てしまった。
「ここは相変わらず気持ちえぇなぁ」
勇次の声で目が覚めた。勇次は俺の隣であぐらをかいていた。どれぐらい眠っていたのだろう。随分長い時間だったような気がする。
「久しぶりだな」
「せやなぁ」
勇次が異動になってから、俺たちは一度も話をしていなかったのだ。
「いつ来たんだよ?」
「さっきや、いびきかいとったでぇ」
「マジで⁉︎」
「うっそやぁ」
「なんだよ!」
俺も起き上がりあぐらをかいた。
「どうだよフレンチ?」
「楽勝や」
「おーっ、頼もしい」
「せやろ」
俺は鼻で笑った。
「なに鼻で笑ろうとんねん!失礼な奴ちゃなぁ」
勇次は不貞腐れた。
「俺、少しは成長してんのかな?」
「いきなりなんやねん!」
俺の深刻さを察したのか、勇次は一呼吸置き珍しく真顔で答えた。
「しとるんとちゃうかぁ」
「なんで?」
「なんで?て、ちゃんと前に進んどるからとちゃうんかいな」
「前に?」
「せや、俺もお前も仕事なんか長続きせぇへん、そう思っとった。せやけど、今ちゃんとおるやんか。自分の足で踏ん張ってここまで来たんとちゃうんか」
「…」
「俺はもっともっと前に進むでぇ。ここまできたら進むしかないやろ。次は黒服やさかいな」
「勇次、お前かっこいいな」
「なんや、今頃気づいたんかいなぁ。遅いでぇ秋ちゃん」
俺の気持ちはとても楽になっていた。いつもここで癒される。この景色と、空気と、勇次は俺にとっての精神安定剤だ。
「ここは相変わらず気持ちえぇなぁ」
勇次の声で目が覚めた。勇次は俺の隣であぐらをかいていた。どれぐらい眠っていたのだろう。随分長い時間だったような気がする。
「久しぶりだな」
「せやなぁ」
勇次が異動になってから、俺たちは一度も話をしていなかったのだ。
「いつ来たんだよ?」
「さっきや、いびきかいとったでぇ」
「マジで⁉︎」
「うっそやぁ」
「なんだよ!」
俺も起き上がりあぐらをかいた。
「どうだよフレンチ?」
「楽勝や」
「おーっ、頼もしい」
「せやろ」
俺は鼻で笑った。
「なに鼻で笑ろうとんねん!失礼な奴ちゃなぁ」
勇次は不貞腐れた。
「俺、少しは成長してんのかな?」
「いきなりなんやねん!」
俺の深刻さを察したのか、勇次は一呼吸置き珍しく真顔で答えた。
「しとるんとちゃうかぁ」
「なんで?」
「なんで?て、ちゃんと前に進んどるからとちゃうんかいな」
「前に?」
「せや、俺もお前も仕事なんか長続きせぇへん、そう思っとった。せやけど、今ちゃんとおるやんか。自分の足で踏ん張ってここまで来たんとちゃうんか」
「…」
「俺はもっともっと前に進むでぇ。ここまできたら進むしかないやろ。次は黒服やさかいな」
「勇次、お前かっこいいな」
「なんや、今頃気づいたんかいなぁ。遅いでぇ秋ちゃん」
俺の気持ちはとても楽になっていた。いつもここで癒される。この景色と、空気と、勇次は俺にとっての精神安定剤だ。