秋恋 〜愛し君へ〜
月曜日、とうとうやってきた。彼女が泊まり番を終えた帰り際、休憩やらなんやらでごった返した事務所の奥に座って一服していた俺を見て、彼女はかすかに口元を緩めた。待ってるからねそう言っているようだった。
それから仕事を終えるまで、止まっているんじゃなかろうかと思うほどの時間の流れだった。上りの時間が近づき引継ぎを終え事務所に戻ってきた時だった。
「秋さん、これからボーリング行くんですけどどうすっか?」
2期下の後輩ヒロシが声をかけてきた。
「悪りぃ、今日は無理」
制服の上着を脱ぎながら答えた。
「マジっすか!秋さん来ないとまずいんすっよね」
「はぁ?なんで俺がいなきゃまずいんだよ」
「べ、別になんでもないです。独り言」
俺はとにかく早く帰りたくて、それ以上は何も聞かず「お疲れさん」そう言い事務所を出た。
後から知ったことだが、ヒロシは俺を合コンに参加させようとしていたらしい。その合コンにはヒロシが惚れている娘も参加予定だった。でも、俺の参加が条件だったのだ。直接合コンなんて言ったって、俺が参加するはずがないことをわかっていたから「ボーリング」としか言えなかったのだろう。なぜこんなことを知ったのかと言えば、俺の代わりに勇次が参加していたからだった。ヒロシのあまりの落ち込み様をロッカールームで目にした勇次が理由を聞き、気を回したのだった。勇次は男子社員にはもちろん、女子社員の間でもかなりの人気だったから、ヒロシもさぞかし救われたことだろう。
俺はロッカールームへと急いだ。シャワーを浴び着替えると、階段を三段跳びで駆け上がった。警備員に軽く挨拶し、一目散に彼女のアパートへ向かった。この時はもう、はやる気持ちがサヨナラ満塁ホームランを放っていたのだ。
彼女の部屋の玄関までやってきた俺は、手ぶらなのに気がついた。何か買ってきた方がよかっただろうかとは思ったものの、一秒でも早く彼女に会いたい。という気持ちの方が大きくて、そのままインターホンを押した。
それから仕事を終えるまで、止まっているんじゃなかろうかと思うほどの時間の流れだった。上りの時間が近づき引継ぎを終え事務所に戻ってきた時だった。
「秋さん、これからボーリング行くんですけどどうすっか?」
2期下の後輩ヒロシが声をかけてきた。
「悪りぃ、今日は無理」
制服の上着を脱ぎながら答えた。
「マジっすか!秋さん来ないとまずいんすっよね」
「はぁ?なんで俺がいなきゃまずいんだよ」
「べ、別になんでもないです。独り言」
俺はとにかく早く帰りたくて、それ以上は何も聞かず「お疲れさん」そう言い事務所を出た。
後から知ったことだが、ヒロシは俺を合コンに参加させようとしていたらしい。その合コンにはヒロシが惚れている娘も参加予定だった。でも、俺の参加が条件だったのだ。直接合コンなんて言ったって、俺が参加するはずがないことをわかっていたから「ボーリング」としか言えなかったのだろう。なぜこんなことを知ったのかと言えば、俺の代わりに勇次が参加していたからだった。ヒロシのあまりの落ち込み様をロッカールームで目にした勇次が理由を聞き、気を回したのだった。勇次は男子社員にはもちろん、女子社員の間でもかなりの人気だったから、ヒロシもさぞかし救われたことだろう。
俺はロッカールームへと急いだ。シャワーを浴び着替えると、階段を三段跳びで駆け上がった。警備員に軽く挨拶し、一目散に彼女のアパートへ向かった。この時はもう、はやる気持ちがサヨナラ満塁ホームランを放っていたのだ。
彼女の部屋の玄関までやってきた俺は、手ぶらなのに気がついた。何か買ってきた方がよかっただろうかとは思ったものの、一秒でも早く彼女に会いたい。という気持ちの方が大きくて、そのままインターホンを押した。