冷徹上司の過剰な愛
数時間前の言葉を忘れたの?……エレベーターの中でしたキスの続き…。


……ドキドキさせれば、またその気になるのかな?


重たい体を起こし、恥を忍んでシャツに手を掛けた。そのまま脱いで見せるも、難波さんが動く気配はない。



「っ、…難波、さん…?」



やっぱりドキドキしてくれないのか。わたしの身体でドキドキは無理があったのかも。



「浬、でしょ?」


「え?…、」



気づくと押し倒されていて、真上には難波さん。



「そんな誘い方されたらドキドキ通り越してムラムラする。………酔ったあのんは普段に増してエロいし、色気もすごい。…もう我慢できないっ。」


「っ、………ん、…。」



勢いよく奪われた唇…。そしてすぐに割って入ってきた舌に息することさえ忘れてしまう。


酔っているせいか、今日はキスだけでも結構やばい。



「僕にどうしてほしいか教えて?」



そんな意地悪な質問…っ、…普段なら絶対答えられないけど、今日は言えてしまう。
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