冷徹上司の過剰な愛
それからも、他愛のない会話していると、小さくあくびをした難波さん。



「難波さんって不眠症なんですか?」


「え?、」


「実は以前聞いたことがあって…。」


「…ん。不眠症、かな。」



えぇ〜?ほんとにぃ??……結構寝てるよね…?


と疑いの目を向けると口を開いた。



「でも、あのんが隣で寝てくれるとぐっすり眠れる。こう見えて、平日の睡眠時間は2時間くらいだよ。」


「え、2時間!?」


「平日はあのんが来てくれないからね。」



だからって2時間はさすがに…。その短い睡眠時間であの仕事捌き??…すごっ。


…でも、わたしが一緒だとよく眠れるんだ…?



「……早く僕だけのあのんになって。」


「っ、もう難波さんだけのわたしです。」


「僕と同じ苗字にならない限り、そうは言えない。」



っ、…難波……あのん……!なんか照れるぅ。難波さんの奥さんかぁ〜……夢広がる!


そのうち、難波さんのことを"パパ"って呼ぶ日もくるのかな…?
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