冷徹上司の過剰な愛
「許して…ください…。」



恥ずかしさの余り、勢いよく難波さんに抱きつくと、優しく受け止めてくれた。



「…ん。僕こそごめん。もう怒ってないよ。」


「ほんとに…?」


「ほんとに。それより、なんだか甘い匂いがするね。」



甘い匂い…??カレーは甘口じゃないはずだけど…?


と不思議に思っていると、軽々と抱きかかえられ、そのまま寝室に連れて行かれた。



「っ、難波さん…?」



何も言わずにベッドまで運んだ難波さんに動揺が隠せない。



「…我慢できない。もう何度もあのんを想いながらシてた。そんな僕を想像できる?」


「っ、………。」



なんか…今ものすごく申し訳ない気持ちが押し寄せてる。…難波さんも1人でしたりするんだ…?そういうところ、ちゃんと漢なんだなぁ。


確かにそんな難波さんは想像しづらいけど……可愛いな、とは思う。


今日まで我慢してくれた難波さんには…



「わたしの全てをあげます。満足するまで抱いてください。」



わたしの全てを捧げたい。


難波さんが欲しがるだけ与えたい。
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