冷徹上司の過剰な愛
舞子、わたしのことなんて説明してたの!?もおぉ。



「蓮美さんに彼氏がいなかったら狙ってたかもしれないなぁ、僕。」


「へっ!?」


「必死な姿にグッとくるというか…そういう蓮美さん可愛い。」



と伸びてきた腕に思わず目を瞑る。


すると、頬に流れた髪を耳に掛けてくれた先生…いや、三木元さん。


そっと目を開くと、ふんわり微笑む顔が視界に入り込んだ。



「彼氏と別れたら僕が蓮美さんを拾いますね?その時は教えてください。」



拾うって……。からかわれてるのは分かるけど、不覚にもドキドキしてしまう。



「帰りますっ。」


「はい。また"来週"、お待ちしています。」



"来週"をやけに強調されたのが気のせいだと思いたい。


そんなことを思いながら教室を後にすると、ポケットからスマホを取り出した。


そういえば難波さん…荒牧さんと呑みなんだっけ?もう帰ってる?それともまだ荒牧さんと…。っはぁ。


スマホから顔を上げ、まだ賑わう街を通り過ぎて行く。
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