冷徹上司の過剰な愛
「…あのん…?」


「………。」



会議室に入るなりこれだもんね。


あのん、じゃないんだよ。それでわたしの機嫌が直ると思ってるなら大違いだよ。



「何がそんなに不満なの?」


「別に不満なんてありません。」


「じゃなんで怒ってるの?」


「……怒ってません。」


「怒ってる。僕が伝言頼んだのがそんなに嫌だった?」



伝言なんてどうでもいいんだよ。なんなら伝言係になってもいいんだよ。


わたしが怒ってる理由はそんなことじゃない。



「あのん。言ってくれないと分からない。」


「…別にいいです。分かってくれなくて…いいです。」


「…っはぁ。あのん…?」


「………難波さんのばか。難波さんなんて大嫌いっ。」



涙目で睨み上げると、そのまま会議室を飛び出した。
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