冷徹上司の過剰な愛
「あのん…?」


「ごめん舞子。先に帰るね。」



バッグ片手にオフィスを出ると、有馬が追い掛けてきた。



「蓮美っ、どうしたんだよ?」


「……有馬…、」


「何?難波さんに何言われたんだよ?泣くほどのこと言われた?」


「…ううん。悪いのはわたしだから。」



これだからオフィスラブはダメだよね。


拗らせると気まずい……っ、…それも同じ部署だと特にさ。



「…とりあえずこれ着て帰れよ。蓮美はいっつも薄着だな?」



と自分のコートを羽織らせる有馬に眉を下げる。


有馬のその優しさがやけに胸に沁みる。



「蓮美。もっと俺のことも頼れな?同期なんだし。」


「……ありがとう。」


「ん。じゃまた明日な。」



有馬に見送られながら会社を後にすると、一気に気持ちが重くなった。
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