丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
奥の部屋に通された鈴嶺。

部屋には志田と、部下・イナモトがいた。

志田「どうぞ?」
向かいのソファに促す、志田。

鈴嶺は「はい」と返事をして、腰掛けた。

鈴嶺「志田さん、本日はお時間取っていただいてありがとうございます!」  

志田「いいえ!」

鈴嶺「………」
(なんだか、怖い…)

明らかに、いつもより恐ろしい。
いつもはこの恐ろしさを出さないようにしてくれているのに……

志田「それで?
“内密なお話”聞かせてくれる?」

鈴嶺「………はい。
クラマ商事をご存知ですよね?」

志田「………うん、もちろん!」

鈴嶺「志田さんに多額の借金をしてることは?」

志田「うん、してるね」

鈴嶺「クラマ商事の娘さんは、私の友人なんです!」

志田「うん、知ってるよ」

鈴嶺「それで、お願いがあります」

志田「借金を無しにしてくれ、返済をもう少し待ってくれ、利息だけでも免除してくれ。
それ以外なら、聞くよ?」

鈴嶺「………」

志田「やっぱ、そうゆうことなんだね」

鈴嶺「ご存知だったんですか?」

志田「そりゃね(笑)
君が、凱吾くんや佐木さんに“内密”って言った時点で、何かあると思うのが普通だよ?
おおかた、二人に話したら“ほっとけ”って言われるからだろ?」

鈴嶺「そこまで、わかって……」

志田「これでも、赤王の事実上のNo.1だからね(笑)」

鈴嶺「どうすれば、こちらのお願い聞いていただけますか?」

志田「俺は、借りた物を返してくれればそれで良いんだよ?」

鈴嶺「それは、そうですけど……」

志田「………そうだなぁ〜
鈴嶺ちゃんが俺のお願い聞いてくれるなら、考えてあげてもいいよ!」

鈴嶺「え!?
何ですか!?
私に出来ることなら……!」

志田「こいつ、俺の部下のイナモト。
こいつと、一晩ともにしてあげて?」

鈴嶺「…………え……
そ、それ…って……」

志田「こいつね、鈴嶺ちゃんのファンなんだよ!
俺の大事な部下の相手してあげて?」

鈴嶺「そ、それは……」
(この方と、え、エッチしろってことだよね……)

志田「出来る?
その代わり、利息は免除してあげる。
………あ!でも!鈴嶺ちゃんが、他の鈴嶺ちゃんファンの部下の相手もしてくれるなら、借金なしにしてあげてもいいよ?」

鈴嶺は、ブルブル震えていた。
その鈴嶺の隣に、イナモトが座る。

そして、手を握ってきた。


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