丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
紀信の罪と鈴嶺の思い
◯◯「━━━━んぁぁ…!だめ…また…イ、ク……」

あるラブホテル。
女性の甘い声が響いている。

紀信「………っ…んく…」
◯◯「はぁはぁ…き、しん…も…一回…して?」

紀信「え?でも…もう、二回も……」
◯◯「お願…」

紀信「わかった」
紀信は、避妊具を取り換えた━━━━━━


◯◯「━━━━今日は、ごめんね。
三回も/////」
紀信「ううん。でも、どうしたの?
なんか、嫌なことあった?」
シャワーを浴びて、ソファに並んで座りコーヒーを飲んでいる二人。

◯◯「吉平(きっぺい)と、喧嘩したの」

紀信「そう……」

◯◯「幼馴染みって、女として見てもらえないのかな?」

紀信「フフ…それ、僕に聞くの?(笑)」

◯◯「あ…(笑)そうね!
鈴嶺ちゃん?だっけ。
幼馴染みなのよね?」

紀信「うん。ずっと……心の中に棲みついてる……」

◯◯「私に、雰囲気がそっくりなんでしょ?」

紀信「そうだよ」

◯◯「………紀信も、遠慮しないでね?」

紀信「ん?」

◯◯「私のこと、鈴嶺ちゃんの代わりにしてもいいんだからね?」

紀信「代わりにさせてもらってるよ?
こんな風に、身体重ねてると……なんだか鈴嶺がここにいる気がするんだ」

◯◯「私達は、お互いに断ちきれない想いを抱えてる者同士。
だからエッチの最中、私のこと“鈴嶺”って呼んでもいいんだよ?
…………私も、吉平に抱かれてるって思ってるから」

紀信「理亜(りあ)…」

理亜「お互い様でしょ?」

紀信「うん…ありがとう!」


そう。
紀信と理亜は、セックスフレンド。

理亜は、大屋(おおや) 吉平の幼馴染み。
そして、ずっと吉平を想い続けている。

しかし吉平には、愛する彼女がいる。

その為紀信と理亜は、お互いに寂しさを埋める為に時々会って抱き合っている。


紀信「もうそろそろ、帰ろうか?」
理亜「うん、そうね!」

紀信と理亜は、ホテルを出た。



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