丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾「――――え?妊娠?」

鈴嶺「うん!
きっとそうだよ!」

鈴嶺は早速凱吾にそのことを話す。
そして、自分のことのように嬉しそうに微笑んでいた。

凱吾「ふーん…」

鈴嶺「だからね!
今度みんなで、お祝いしようよ!」

凱吾「うん、いいけど」

鈴嶺「フフ…お祝い、何がいいかな?
やっぱり、お洋服とか?
あ!オムツって手もあるよね!
…………うーん…でも、お金の方が紀信くん達が色々使えるかな?」

凱吾「そうだね」

凱吾は、隣で無邪気に微笑む愛しい妻を見ながら、嫌な予感を感じていた。


後日。
凱吾&鈴嶺のマンションに、宗匠、杏樹、紀信、理亜が訪問してきた。

サプライズをしたいと思っていた鈴嶺。

何の集まりかは、凱吾と鈴嶺しか知らない。

凱吾「鈴嶺、来たみたいだよ」
鈴嶺「はーい!」

リビングには、沢山の装飾が飾られている。
朝から凱吾と佐木の三人で、パーティー用に装飾した。

宗匠達が入ってくる。

宗匠「お邪魔〜」
杏樹「鈴嶺、突然どうした………ん?この部屋は?」

紀信「凄いね!鈴嶺」
理亜「誰かの誕生日とかなの?」

紀信「ううん」

鈴嶺「フフ…!
おめでとう!紀信くん、理亜さん!」

紀信「え?」
理亜「私達?」

鈴嶺「うん!
赤ちゃん!出来たんでしょ?
フフ…素敵ね!」

紀信「え?子ども?
…………って、何?」

理亜「………」

紀信は不思議そうに首を傾げ、理亜はバツが悪そうに視線を逸らした。

紀信「………え?まさか…!?
理亜!!?」

理亜「………」

紀信「妊娠…した、の…?」

理亜「違うの…」

紀信「え?じゃあ…何?」

宗匠「なんなんだ?」
杏樹「さぁ?」

鈴嶺「え?え?
紀信くん、知らなかったの?」

紀信「う、うん…」

凱吾「鈴嶺が先月、○○産婦人科で見たんだって。
理亜さんのこと」

鈴嶺「お腹さすってたし、間違いないと思ったんだけど…… 」

理亜「妊娠は…してます…」

鈴嶺「やっぱり!」

紀信「だったら、どうして言ってくれなかったの!?」

理亜「違うの!」

紀信「だから!何が違うの!?」


理亜「紀信の子…じゃないの……」

理亜の言葉に、リビングの空気が張りつめた。


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