年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
──ピロン。
【すまない……今のは口実だ。キミにデートを申し込みたい。空いている日を教えてほしい】
「なっ……」
送られてきたメッセージを見て顔がかあっと熱くなる。
デ、デート?
私と園城さんが……?
園城さんは何を考えているのだろう。
心臓の音がドキドキと早くなってなんだか落ちつかなくなった。
深呼吸して冷静になって、もう一度文章を見てみる。
デートなんて私たちが結婚前には一度もしなかったこと。それを離婚している私たちが、するって、どうなんだろう。
通知は開いてしまっているため、のんびり考えてはいられない。私は悩んだ挙句短い文章で返した。
【お食事だけなら……】
【ああ、それで構わない】
私は空いている日を彼に伝えた。
次の土曜日がいいということになり、会う日を決めると、最後に【おやすみ】と書かれたメッセージが送られてきた。
「……っ」
ときめいてはいけない。
そうは思っているのに、なんだか付き合う前のもどかしい距離感のようで心が弾む。
「私たち離婚しているのに……」
どうしてこんなにも浮かれているんだろう。