年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
私のつぶやきに園城さんは真剣に「からかってなんかない」と告げる。
からかってないのならどうしてそんなことを言うのよ……。
席に着くなり、注文をする。
彼は料理をバランスよく頼んでくれた。簡単につまめるものから、サラダ、主食になるようなもの、私が頼みたい料理まで全部。
どれも美味しそうで楽しみだ。
先に頼んでいたお酒が程なくしてやってきて乾杯をする。生ビールをぐいっと煽っている園城さんを見て、私は思わず笑ってしまった。
「何がおかしい?」
「いえ……園城さんもそんな風にお酒をのんだりするんですね」
「俺を何だと思ってるんだ」
「ふふっ」
吉野さんの言った通り、いつも園城さんと話をする時は肩に力が入るけど今日は自然に会話が進む。
「体調はもう大丈夫ですか?」
「ああ、お陰様でな。会社のみんなにも心配されて少し働く時間を減らすように言われたよ」
「ゆっくり休んできちんと食べないとダメですよ」
「食事も……そうだな」
少しばかり顔色はよくなったように見えるけど、まだまだ園城さんのウエストは細めだ。
「さあ、いっぱい食べてください」
次々に運ばれてきた料理をずいっと彼の前に出すと困った顔をしていた。