年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
サラダを取り分けながら私は話をする。
「そういえば婚約パーティーの後、父に離婚したことを伝えました」
「そうか」
園城さんは私の言葉に分かりやすく声のトーンを落とした。
「ずっと言わなくちゃって思ってたので、伝えた時はスッキリしました。これで前に進めるなあ、なんて……」
「スッキリされたら……困るな」
ばっと顔をあげると子犬のように眉を下げる園城さんの姿があった。
「俺は今から君を口説こうと思ってるのに、先に行かないでくれ」
まっすぐに私を見つめる園城さん。
ドキン、ドキンと心臓の音が早くなる。
どうしていいか分からなくて、私は目の前のお酒を煽るように飲んだ。
「だ、駄目ですからね!吉野さんにモテそうな言葉教わったら!」
「そんなつもりはないが……」
グラスが空になると私はすぐに次のお酒を頼んだ。
リラックスしていたせいか、ドキっとすることを言われるとそれを誤魔化すように飲んでしまい、次第に飲むペースが上がっていった。
そして1時間後。
「おかわり!」
「君、そんなに強かったか?もうやめておいた方がいい」