年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
「私のことなんて何も知らないじゃないですか!結婚生活だって園城さんはほとんど家にいなかったんですからぁ!」
「それはそうだが、顔が赤いぞ」
頬が熱っていて、ふわふわと心地のいいせいかいつも以上に口が回っていることを自覚していた。
心臓はドクドクと胸を打つ。
酔いが回ってきた。
「いっつも帰りは深夜だし、ご飯は一緒に食べないし……」
「君……」
園城さんはすぐに店主に目配せをすると、水を頼んでくれた。
「まずはこれを飲んで落ちつこう」
しかし、私の口は止まらない。
「どう思ってたんですか、その時は!」
私が尋ねると、彼は困ったように眉をひそめながらと答えた。
「それは寂しかったということか?」
「そりゃ決まってるじゃないですか!結婚したのに全然時間を過ごさない、こんなのおかしいです」
「そうか」
私の言葉を聞いた園城さんは口元を緩めた。
「なんで笑うんですか」
「いや、契約結婚だからあまり干渉されたら、結婚生活が嫌になるんじゃないかって距離を置いてた」